PMOに求められるセキュリティ施策#2

リモートワークで注意するべきことは

今回は現在では誰もが実施している「リモートワーク」についてです。
一昔前までは想像できなかった部分もありますが、近年ではリモートワークが当たり前の時代になり、「アフターコロナもリモートワークを標準とする」ことを宣言する企業も増え続けています。そして、リモートワークを促進するツールも立て続けに登場し、地方に住みついて都心の企業の仕事をする人も珍しくない時代が到来しています。そして、PM/PMOの立場でプロジェクトに参加する我々のミッションとしては、リモートでプロジェクトを推進することとなります。この際、当然のことながらリモートワークにおけるセキュリティ面での注意喚起を行っていく活動も求められると考えます。
当社では月に一度、あるテーマに対するディスカッションを行うイベントを開催していますが、こちらでリモートワークで想定されるセキュリティインシデントについてディスカッションしたところ、以下のような意見を得ることができました。
■自宅外の場所でリモートワークを行う場合には…
PCや入館証等、紛失が決して許されないものを運搬する場合には常に紛失のリスクがつきまといます。中には、事態を回避するため「自宅外へのPC持ち出しを禁止」している企業もあります。ただし、自宅外の場所でリモートワークを行うニーズはは誰にでも発生します。この場合の施策としては、以下の意見が得られました。
・自宅外への持ち出し物は必要最小限のものだけとする。
・第三者が多い場所(カフェ、オープンスペース)には行かない。
・フリーで接続できるWi-Fiには接続しない。
・PC画面にプライバシーフィルターを装着する。
・離席時のPCロックを徹底する。
■Web会議では…
「マイクは通常OFFにし、発言する際のみONにする」というのが一般的ですが、OFFにしていたつもりでもONとなっていたことはよくある話だと思います。その際、周りの会話(プロジェクトには関係ない話)が顧客を含む参加者に漏れてしまうことがあります。また、マイクの他にカメラも同様です。
こちらに対する施策としては、以下の意見が得られました。
・Web会議には人がいない場所から参加する(ざわついた場所からは参加しない)。
・Web会議に入る前にマイク、カメラをOFFにすることを徹底する。
・日頃から独り言(特に文句やネガティブな発言)を発しないように留意する。
■スマホからWeb会議に参加する場合には…
TeamsやGoogleMeet等もそうですが、Web会議にはPCの他スマホからも参加できます。
そして、電車の中や外出先からスマホを使用し、Web会議に「耳だけ」参加するというケースも十分に発生します。
こちらに対する施策としては、以下の意見が得られました。
・スマホの画面が第三者に見えないよう、鞄やポケットにしまった状態にする。
・どうしても画面を見たい場合にはPCと同様、プライバシーフィルターを装着する。
・第三者に見える場所から参加しない。
こちらに記載していることの他に、リモートワークで注意していることが何かございましたらコメントをお寄せいただけますと幸いです。

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