PMIイズム#1 「プロジェクトの安全性、品質、ガバナンスを保持し続ける」

こちらのイズムの第一印象は「言葉の定義が難しい」です。
「プロジェクトの安全性、品質、ガバナンスとは何か?」と聞かれた際、昨日までの私では即答は難しく、少し悩んだ後に「安全性とはセキュリティ対策が正しく施され、運用されていること。品質とはドキュメントやソースコード等の成果物に誤りが無く、解析しやすい状態に仕上がっていること。ガバナンスとは、プロジェクトを統制する上での規則を守ること。」と回答していたはずです。

また、これらはよく耳にする言葉ではありますが解釈は人それぞれであり、5人に聞けば5人とも別の回答をするのでは?とも考えられます。今回、こちらのPMIイズムの本質を探るためにGoogle先生の力を借りて深く掘り下げてみましたところ、それぞれの一般的な意味合いとしては、

・安全性とは「ある物事についての安全(リスクが許容可能な水準に抑えられている状態)の度合い」

・品質とは「工場で生産された製品や、サービス業が提供するサービスの有する特性、もしくは属性」

・ガバナンスとは「組織における不正行為を未然に防ぎ、体制管理をするための仕組み」

となります。

一方で、業界によってそれぞれの意味合いは異なり、IT業界においては「ITガバナンス」という言葉も頻繁に耳にします。そこで、これらの言葉がIT業界ではどのような意味合いで使用されているか?を調べてみましたところ、

・安全性とは、「不正利用に対してシステムが安全に保護されているかを示す指標」

・品質とは、「成果物が仕様どおりに開発されて挙動や作動にバグがないか、また仕様どおりであったとしても望む成果が正しく得られているかを示す指標」

・ガバナンスとは、「情報システムの導入や運用を組織的に管理・統制する仕組み、または企業活動の規律を維持する統制や監視の仕組み」

となります。

安全性、品質、ガバナンス、これらはいずれもプロジェクトの成功に不可欠な要素です。一方で、「プロジェクトで決めた言葉の定義に対する認識が人によって異ならないようにする必要がある、そして自分自身が言葉の定義を正しく捉え、正しい使い方をする必要がある」と考える良い機会となりました。

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