About Us

JPSはプロジェクトマネジメントのプロフェッショナル集団です。

JPSは日本中のあらゆる業種・業界の企業に向けたプロジェクトマネジメントサービスを提供しています。技術の進歩やビジネスモデルの変化に伴い、単にプロジェクトマネジメントができればよいということではなく、クライアントの文化や価値観、習慣などを深く理解すること、またマインドセットやコミュニケーション能力が必要不可欠です。JPSのプロジェクトマネージャーが、価値あるプロジェクトマネジメントのご支援をいたします。

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適応型マネジメント

適応型マネジメント

三現主義に基づき、実際に『現場』へ行き『現物』を確認し『現実』を認識した上で、机上の空論ではない問題解決を実行します。

学習と改善を織り込んだ高速回転するPDCAプロセスループを実現します。

アジリティ(俊敏性)マネジメント

現場で発生する事態をあらかじめ想定し備え、プロアクティブな活動を行い、組織の生み出すバリューを高め、リスクの軽減を図ります。

作業の「ムリ」「ムラ」をなくし平準化を実現し、プロジェクトのあらゆる局面に、迅速に対応します

アジリティ(俊敏性)マネジメント

自律的組織マネジメント

自律的組織マネジメント

役割に限定しないフレキシブルな協力関係を醸成し自ら学習改善するチームを組成します。

チームの知識と経験を集合知として、プロジェクトマネジメントの標準化と見える化を行い、現場の状況に応じ、自発的に最適な活動を行います。

News


  • 最適解はどこにあるか

    8月24日(晴時々雨)
    お客様先の品質管理でいろいろと課題が見えた1日だった。開発チームに最初から理想論の・複雑な要求を出してしまうと結局浸透しない、形骸化となってしまい、本来やりたい品質の見える化が行えないことになりかねない。以前別のプロジェクトで複雑かつ非常に細かな項目を記載させ管理しようとし、開発グループがついてこれなくなり、方針転換を余儀なくされたことを目の当たりにしたことがあった。「自分だったらこうするのに」と悔しい思いをした過去が頭に浮かんだ。
    ーーーーー
    プロジェクトは全て固有のものであり、最適解はどこにあるか、JPSのPMOは「現場」「現物」「現実」を認識し、PMBOKや過去の経験、社内ナレッジを武器にそのプロジェクトにしかない最適解を今日も編み出し続けています。

  • PMIイズム#9

    ステークホルダーの特定と関係構築、またステークホルダーをプロジェクトに関与させることに熱心である

    私が「ステークホルダー」という単語の意味を知ったのは10数年前、PMP(当時はPMBOK第3版)の試験対策講座を受講した時になります。

    この際、「ステークホルダーとは、プロジェクトを取りまく全ての関係者である」と学びました。しかし、当時はステークホルダーがさほど重視される時代でも無く頭の片隅にとどめておくだけでした。これでは曖昧で説得力に欠けると感じたため今回、ステークホルダーについて再度調査し直したところ「利害関係者」つまり、プロジェクトが成功すると得をし、失敗すると損をする人であることがわかりました。


    アジャイルでは、特に権力・関心が高くプロジェクトに大きな影響をもたらすステークホルダーを特定し、プロジェクトの初期段階から積極的に関与させることが求められます。スプリントレビューの場でステークホルダーに対してそのスプリントの成果物のデモを実施し、フィードバックを得ながら進めていくやり方になります。そして、こちらの重要性を問う問題がJPS提供のPMP対策問題集(eラーニング)でも多く登場しています。


    一方で、10数年前はどこもかしこもウォーターフォールが主流であり、影響力の高いステークホルダー(顧客側の責任者、エンドユーザー)がプロジェクトの序盤~中盤で深く関与してくることはほとんど無く、作業を請け負った側の責任者も「遅延が発生していない」ことをひたすらアピールするだけでした。そして、品質よりも納期を優先した挙句終盤になって品質上の課題が浮き彫りになり、デスマーチに陥ることが「いつものパターン」でした。


    私自身、いつも「もっとプロトタイプを積極的に作ってエンドユーザーに触ってもらい、OKを貰っておけば理想的な試合運びができるのに…」と心の中で叫んでいました。しかし、上位者に意見しても返ってくるのはいつも「もっと他にやるべきことがあるだろう」の一言でした。この際、ステークホルダーを早い段階から定期的に深く関与させておけば同じ結果にはならなかったはずです…


    また、こちらもJPS提供のeラーニングで学んだことですが、最新のPMBOK(第7版)では「ステークホルダーエンゲージメント」という言葉が度々登場します。こちらは「ステークホルダーの期待・要望を把握してプロジェクトに参加してもらうよう働きかけること」となります。さらに、プロジェクトのゴールは「要件に沿ったモノを作ってリリースする」ではなく「ステークホルダーの目的を達成すること」と定義されています。そして、ステークホルダーエンゲージメントの重要ポイントとしては「影響の大きさで優先順位を決める。また、注意深く観察し変化を見逃さないようにすること」となっています。
    以前は、


    ・豊富なナレッジ・ノウハウを持ち、顧客を説得する力のある人
    ・高いカリスマ性を有し、メンバーをぐいぐい引っ張る力のある人
    ・技術的にもメンタル的にもメンバーを上手くケアできる人


    が理想的なPM像となっていたように思えますが、現在求められているのは何よりもまず「プロジェクトの序盤から主要ステークホルダーと積極的に関与し、良好なリレーションシップを構築しながらプロジェクトに上手く巻き込み、チームを1つにまとめていくこと」であると考えます。

  • PMIイズム#8

    チームを中心に考え、特にアジャイルプロジェクトではサーバントリーダーシップを発揮している

    今回は「サーバントリーダーシップ」にfocusを当てることとします。まず、サーバントリーダーシップの特性としては以下の10項目が該当します。


    【1】傾聴
     相手の望みを聞き出す。そのために話をしっかり聞く。そしてどうすれば役に立てるか考える。

    【2】共感
     相手の立場に立って相手の気持ちを理解する。完璧な人などいないという前提で、相手をどんなときも受け入れる。

    【3】癒やし
     メンバーの現状や心体への配慮も欠かさない。最大限の生産性や能力発揮のために、組織内で欠けている部分を互いに補足し合うことが大切だと考える。

    【4】気付き
     ものごとをありのままに見る。それにより気付きを得る。相手に気付きを与えることもできる。

    【5】納得
     上司としての権利を行使して服従させるのではなくて、相手のコンセンサスを得ながら納得を促すことができる。権限に頼らず、服従を強要しない。

    【6】概念化
     常に目標への志向を忘れない。メンバーに目標、組織のゴールを伝え、イメージさせることができる

    【7】先見力
     過去の出来事や教訓、現在の状況と照らし合わせ、そこから将来の出来事を予想できる。

    【8】執事役
     自分が利益を得ることよりも、メンバーの成長を支援し、相手に利益を与えることに喜びを感じる。

    【9】人々の成長への関与
     仲間の成長を促すことに深く関与している。メンバーが持つ能力や可能性、価値を信じて成長を促す。

    【10】コミュニティづくり
     人々が大きく成長できるコミュニティ、環境をつくり出す。

    私が初めてサーバントリーダーシップについて学んだのは、防衛大学校を舞台にした漫画「あおざくら」でした。こちらでは、サーバントリーダーを「負けないためのリーダー」と定義しています。
    「勝つためのリーダー」「負けないためのリーダー」についてはこれまでに定報でも何度かネタにしていますが、私自身も結果至上主義にはかなり抵抗がありますので、前者の考えはさっぱり捨ててひたすら後者を目指していきたいと考えています。勝つことだけにひたすら固執するリーダーは・結果だけで部下を評価し、結果に至るまでのプロセスはいっさい見ない


    ・赤字が発生しそうな場合、裏工作をしてでも無理矢理黒字にする
    ・部下の気持ちをいっさい考えず、無謀な要求を当たり前のようにしてくる

    という、部下を潰すクラッシャー上司的な特性があるのも事実ですので・・・
    また今回は、10数年前に大ヒットした「もしドラ」に倣い、高校野球を例にとってサーバントリーダーシップを考えたいと思います。


    高校野球の監督・マネージャーに求められるサーバントリーダーシップとは、以下のような取り組みが該当すると考えます。そして、IT業界においても同様の取り組みが求められる時代が到来した、と考えます。


    ①練習メニューやポジションについて選手の希望を聴き出し、選手が納得するよう選手の意見をしっかりと聴きながら決めていく。(傾聴・納得)

    ②三振やエラーをするのは当たり前の前提でミスを責めることはしない。
     また、ミスを完全に無くすことを求めるのではなく、どうすればミスせずに済み、ミスを減らせるか?を考えさせ、気づかせる。(共感・気づき)

    ③定期的に休みを与え、選手が常に万全のコンディションで練習、試合に入っていけるように配慮する。(癒やし)

    ④チームの目標を選手全員に伝え、各選手が自主的に目標に向かって何をするべきかを自分たちで率先して考え、練習するよう助言、サポートしていく。(概念化)

    ⑤相手の弱点を探すより、自分たちの過去の試合結果と現在の状況を照らし合わせて今後の練習、試合に向けた戦略を練る。(先見力)

    ⑥練習や試合で成長を見せた選手、活躍した選手を全員の前で褒め、どうすることで良い成果を出せたかを説明、共有する。そして、常に選手の可能性を伸ばして成長を促すことを第一に考える。(執事役、人々の成長への関与)

    ⑦グランド整備、用具や食事の準備等の裏方作業を自ら率先して行い、選手が最高の環境で練習できるようにする。(コミュニティづくり)