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成功は「最初の一歩」で決まる!プロジェクト立ち上げフェーズの重要性と進め方

プロジェクトの立ち上げをイメージする植物の苗を植える女性のイラスト
公開日: 2026年2月27日

「なぜこのプロジェクトは始まったんだろう?」

「後からどんどん要件が変わって、管理しきれない」

「結局、何をもって成功なのかがわからない」

もし、あなたがこのような課題に直面したことがあるなら、その原因は「プロジェクトの立ち上げフェーズ」にあるかもしれません。

プロジェクトの成否は、この最初のステップをいかに丁寧に進めるかで決まると言っても過言ではありません。この記事では、プロジェクト立ち上げフェーズの具体的な進め方と、この段階で押さえておくべきポイントを、わかりやすく解説します。

立ち上げフェーズとは?プロジェクトの「核」を定める期間

プロジェクトの立ち上げフェーズは、プロジェクトの正式な開始を決定し、その後の方向性を定める期間です。プロジェクトマネジメントの国際的な標準である『PMBOK®ガイド』では、プロジェクトのプロセスを「立ち上げ」「計画」「実行」「監視・管理」「終結」の5つのフェーズに分けており、立ち上げフェーズはその最初の工程に位置づけられています。

このフェーズで最も重要なのは、プロジェクトの目的や目標、そして「なぜこのプロジェクトが必要なのか」という根本的な問いに答えを出すことです。

立ち上げフェーズで実施すべき3つの主要プロセス

立ち上げフェーズには、主に以下の3つの主要なプロセスが含まれます。

① プロジェクトの承認と発足(プロジェクト憲章の作成)

このプロセスでは、プロジェクトの存在を正式に認め、発足させるための文書である「プロジェクト憲章(Project Charter)」を作成します。プロジェクト憲章は、以下の内容を含む、プロジェクトの最も重要な基本文書です。

  • プロジェクトの目的: プロジェクトを通じて達成したい最終的な目標は何か?
  • ビジネス上の必要性: なぜこのプロジェクトを行うのか?
  • プロジェクトの責任者: 誰がプロジェクトの最終責任を負うのか?(PMの指名)
  • 前提条件と制約: プロジェクトを進める上での前提となる条件や、守るべき制約事項(予算、期限など)は何か?
  • 主要なステークホルダー: 誰がプロジェクトに影響を与え、誰が影響を受けるのか?

プロジェクト憲章は、経営層や顧客などの承認を得ることで、プロジェクトに公式な権限と予算が与えられます。

② 主要なステークホルダーの特定

プロジェクトの成功には、関係者との円滑なコミュニケーションが不可欠です。このプロセスでは、プロジェクトに影響を与える、または影響を受ける可能性のあるすべての個人や組織(ステークホルダー)を特定します。

ステークホルダーの特定が不十分だと、後から予期せぬ反対意見や追加要求が出て、プロジェクトが混乱する原因となります。

③ プロジェクトの成功基準の定義

「何をもってプロジェクト成功とするか?」を具体的に定義することも、立ち上げフェーズの重要なタスクです。漠然とした目標では、チームの方向性が定まらず、評価も困難になります。

  • 「システムを予定通り稼働させること」
  • 「顧客満足度を90%以上にすること」
  • 「プロジェクト完了後1年でROI(投資収益率)を120%達成すること」

明確な成功基準は、プロジェクトの意思決定の基準となり、チームメンバーのモチベーション向上にも繋がります。

立ち上げフェーズを成功させるための3つのポイント

プロジェクトの立ち上げを成功させるには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 曖昧さを排除し、具体性を追求する: 「このシステムは使いやすいものにする」といった抽象的な表現ではなく、「ユーザー調査で満足度80%以上を目指す」といった具体的な言葉で目標を定義しましょう。
  • ステークホルダーとのコミュニケーションを徹底する: 立ち上げフェーズから、すべての主要なステークホルダーと対話の機会を持ちましょう。彼らの期待や懸念を事前にヒアリングすることで、協力的な関係を築くことができます。
  • 計画の柔軟性を確保する: 立ち上げ段階では、すべての詳細を完璧に決めることは不可能です。将来の変更を考慮し、計画にある程度の柔軟性を持たせておくことも重要です。

まとめ:成功への第一歩は、丁寧な「立ち上げ」から

プロジェクトの立ち上げフェーズは、プロジェクトの土台を築く「成功への第一歩」です。このフェーズで、プロジェクトの目的を明確にし、ステークホルダーを特定し、成功基準を定義することは、その後の計画、実行、そして最終的な成功に大きく影響します。

もし、プロジェクトがうまくいかないと感じているなら、それは立ち上げフェーズに原因があるかもしれません。この記事で紹介したポイントを参考に、あなたのプロジェクトの「核」を改めて見直してみてはいかがでしょうか。

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